おはようございます
いのうえ内科脳神経クリニックの井上です。
本日は朝の朝礼の一コマから
職場はオアシスです!!
オ おはようございます
ア ありがとう
シ 失礼します
ス すみません
忙しい毎日ですが、
やはり、
ここが一番いい
と言える職場を皆様の声掛けでつくりましょう!!
ちなみに、真言宗の大聖院(広島宮島)では
オ おかげさまという報恩の心
ア ありがとうという感謝の心
シ 失礼しますという謙虚の心
ス すみませんという反省の心
報恩のこころ、忘れてはいけませんね。
で、本題です。
漢方薬や生活習慣のちから
当院は漢方薬をよく使うクリニックですが、
その理由は
西洋薬では対応できない病態があること
副作用のある西洋薬を使用するより副作用の少ない漢方薬を使用したい。
とはいっても
片頭痛患者さんにトリプタン製剤の特効薬をおすめしたり
漢方よりも有効であることは積極的に西洋薬も使ってます。
なかには漢方薬の○○散が劇的に効果あり、片頭痛発作がなくなった人もいますが。
そうなんです。
治らないと言われた片頭痛が漢方の力で、あるいは生活習慣の改善でなおることもあるんです。
*癌だと診断されたかたが漢方の力で、あるいは生活習慣の改善でまれに治ることもあるのです(漢方や生活習慣で治ることは、もちろん極々稀のことです)。
*表現がうまくできてませんが、どうか文章を誤解しないようにしていただけると助かります。
癌の治療は西洋医学が基本です。
治らない=見放された
ではありません。
医師は最善の治療を常に考えてます。
じつは
この事実は現在の*オブジーボ(ニボルマブ)などの分子標的薬治療メカニズムの解明などと平行して、科学的に評価されるようになってます。
*オブジーボ 非小細胞肺癌などの治療薬。ノーベル医学賞を受賞した本庶佑(ほんじょたすく)博士により開発。
ちなみに六君子湯(りつくんしとう)という漢方薬。
・クロトー欠損マウス(病的老化マウス)
カルシウム代謝にかかわり短命。
異所性石灰化などの早発性老化の表現型。
に六君子湯を投与して寿命を延長。
という報告があり。
どうやら六君子湯のなかにある生薬の蒼朮(そうじゅつ)
そのなかにアトラクチロジンという物質が抽出されました!
そのはたらきはグレリンという食欲増強物資を介します。
グレリンシグナリングの増強
Sirtuin1(サーチュイン1)の活性化
です。
これにより加齢モデルマウスの寿命を延長する。
Molecular Psychiatry2016に発表されてます。
・その他、SAM(サム)P8マウス(病的老化マウス)ICRマウス(生理的老化マウス)に対しても寿命を延長。
では
このSurtuin1を活性化するには蒼朮の入った漢方を飲まないと?
じつは
カロリー制限するだけでも活性化されるとのこと。
つまり生活習慣の改善も有効なんですね。