みなさん、片頭痛でお悩みではありませんか?
「頭がズキズキする」「天気が悪くなると痛くなる」…そんな片頭痛、実は腸内環境(腸内細菌)と深く関係しているかもしれません。
最近の研究で、腸の調子が悪いと片頭痛が起こりやすくなることがわかってきました。では、腸と頭痛はどのようにつながっているのでしょうか?
もくじ
① 腸と脳はつながっている!「腸–脳軸」とは?
腸と脳は、腸–脳軸(ちょう–のうじく)と呼ばれる仕組みでつながっています。
腸内細菌がつくる成分は、血液や神経を通じて脳に影響を与え、ストレスや炎症を調節する大切な役割を持っています。
腸の状態が悪くなると、脳にも影響が及び、片頭痛が起こりやすくなるのです。
② 片頭痛と関係がある「腸内細菌」って?
腸内には、善玉菌・悪玉菌・日和見菌(ひよりみきん)の3つの菌がバランスをとって住んでいます。このバランスが崩れると、以下のような影響が出ることがわかっています。
🧠 セロトニン(幸せホルモン)の減少
→ 腸ではセロトニンの90%がつくられています。腸の調子が悪いとセロトニンが減り、片頭痛が起こりやすくなります。
🔥 炎症が増えて頭痛を引き起こす
→ 腸内細菌のバランスが崩れると、炎症を起こす物質(サイトカイン)が増え、片頭痛の原因になることがあります。
🔄 硝酸塩(しょうさんえん)を作る菌の増加
→ 硝酸塩が多い食品(ハム・ベーコン・ほうれん草など)を食べると、腸内細菌が「一酸化窒素(NO)」という物質を作ります。これは血管を拡張させる働きがあり、片頭痛を引き起こすことがあると考えられています。
③ 腸を整えて片頭痛を予防するには?
では、腸を元気にして片頭痛を減らすにはどうしたらいいでしょうか?
今日からできる簡単なポイントを紹介します!
🥗 1. 発酵食品をとろう!
ヨーグルト、納豆、味噌、ぬか漬けなどの発酵食品には、善玉菌がたくさん含まれています。
毎日の食事に少しずつ取り入れてみましょう。
🌾 2. 食物繊維をしっかりとる
野菜、海藻、豆類などに含まれる食物繊維は、腸内細菌のエサになります。
腸のバランスを整えて、片頭痛の予防につながります。
🚰 3. 水をしっかり飲む
腸がうまく働くには、水分補給が大切です。
こまめに水を飲んで、腸の動きをスムーズにしましょう。
🚶 4. 適度な運動をする
ウォーキングやストレッチなど、軽い運動をすると腸の動きが良くなり、腸内環境が整いやすくなります。
まとめ
「頭痛は脳の問題」と思われがちですが、腸内環境が影響していることもあります。
腸を整えることで、片頭痛の回数や症状が軽くなる可能性もあります。
日々の食生活をちょっと見直して、腸から健康を目指してみませんか?
もし頭痛が続く場合は、お気軽にご相談くださいね😊✨
プロバイオティクス・プレバイオティクスの影響
- いくつかの研究では、プロバイオティクス(乳酸菌やビフィズス菌)やプレバイオティクス(食物繊維)が片頭痛の頻度や重症度を改善する可能性が示唆されています。
- 特にLactobacillusやBifidobacteriumなどが炎症を抑え、片頭痛の発症リスクを低減すると考えられています。