健康寿命を少しでも長くできるように、治療、アドバイスをしていくこと。

これはかかりつけ医として、大きな役割と考えております。

健康寿命をのばすには

生活習慣病のコントロールを適切に行うことからはじまります。

これは高血圧、2型糖尿病、高脂血症などの治療薬を処方するのみでなく、運動や食事などの指導はもとより、禁煙指導なども大切です。

私の医師としての経験から

脳卒中や心筋梗塞、糖尿病の合併症、骨折、認知症で寝たきりになられる患者さんを多くみてきました。

多くの方は、生活習慣病を長年、放置していたり適切な治療をうけてないのでした。

中には、健康診断で医師の受診は必要はないもの、運動や食事療法が必要だと20年近く言われ続けて脳卒中になった患者さんもいらっしゃいます。

日本人の寝たきり原因のワースト3は脳卒中、認知症、骨折です。

われわれは、現在の患者さんの状態を一生懸命に治療しますが治療効果が十分でないことが多くあります。

手遅れ、という虚しい言葉が脳裏に浮かぶんです。

10年前、20年前に適切な治療、生活習慣の改善ができていたら、寝たきりにはならなかったと思うことがあります。

その治療は、簡単です。生活習慣の改善も簡単です。しかし、それを長続きさせるのは至難の技です。

健康寿命について少し詳しく

日本人の平均寿命は伸びていますし、50年ごには平均寿命は100才くらいになるともいわれております。

日本人の平均寿命は現在、男性 80.98才、女性 87.14才です。(厚生労働省.「2016年簡易生命表」)

健康寿命という考え方

100才まで?

そんなに生きたって?といわれる方もいらっしゃいますが。

このお気持ちは健康寿命と関係しております。

世界保健機関(WHO)は「健康寿命」という概念を提唱しています。

健康寿命とは、「完全な身体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」とされています。

(2000年にWHOが定義しました。日本語訳は厚生労働省ホームページに掲載されてます。)

平均寿命は伸びてますが、健康寿命はあまり伸びていないようです。

平均寿命

平成13年からの10年間で 男性で 1.48年, 女性で 1.37年のびています。

一方、同期間での健康寿命の延びは、男性で 1.02年, 女性で 0.97年です。

つまり、寿命は延びているものの、寝たきりになったり不自由になり生きる期間も同じくらいに延びているということになります。

「健康に長生き」を考えたら、まだまだ改善すべき点が多くありそうです。

健康寿命はいかに延ばせるか?

生活習慣病のコントロールです!

体が動かなくなったりこれまでと同じように物事を判断できなくなったりすることで、健康寿命は短くなります。

この予防が生活習慣病や骨粗しょう症などのコントロールです。

生活習慣病のコントロールが重要であることを示す科学的根拠は多くの研究と論文発表によって支持されています。