もくじ
🧠脳出血後に続く耳鳴りと「頭のもやもや」への対策
~ツボ押しで脳と心を落ち着かせる~
脳出血のあと、耳鳴りが続くことがあります。
「キーン」「ジー」といった音が止まらず、静かな場所ほど気になります。
また、「耳鳴りのせいで頭がもやもやする」「集中できない」と感じる方も多いです。
この耳鳴りは、単に耳の問題ではなく、脳の聴覚神経や自律神経のバランスが乱れて起こることがあります。
つまり「脳の誤作動」による耳鳴りとも言えます。
🔍耳鳴りの主な原因
- 脳出血による聴覚経路や脳幹の血流変化
- ストレスや不安による自律神経の乱れ
- 聴力低下や加齢による音の感度変化
- 睡眠不足や疲労による脳の過敏状態
耳鳴りを「消す」ことは難しいですが、
脳と体を落ち着かせることで“気にならなくする”ことは可能です。
🌿ツボ押しでできるセルフケア
前回のブログでは「合谷(ごうこく)」というツボをご紹介しました。
手の親指と人差し指の間を押すことで、自律神経のバランスを整える方法でしたね。
今回はさらに、耳鳴りや頭のもやもやを和らげる5つのツボをご紹介します。
👂① 聴宮(ちょうきゅう)・聴会(ちょうえ)・翳風(えいふう)
場所:
耳の前後のくぼみ(口を開けると動く部分の前後)
効果:
耳鳴り、耳閉感、頭の重さを和らげます。
押し方:
指先でやさしく5秒押して5秒休むを5回。
お風呂あがりやテレビを見ながらでもOKです。
💆② 風池(ふうち)・完骨(かんこつ)
場所:
後頭部の下、首の後ろ側。耳の後ろをたどると自然にくぼむ場所です。
効果:
頭痛、めまい、首こり、耳鳴りに。
脳の血流を良くして「もやもや感」を改善します。
押し方:
親指で後頭部を少し上に押し上げるように10秒×3セット。
ゆっくり深呼吸しながら行いましょう。
🧘③ 百会(ひゃくえ)
場所:
頭のてっぺん。両耳を結んだ線と眉間の線が交わるところ。
効果:
頭重感、不眠、イライラ、自律神経の乱れに。
押し方:
中指で軽くリズムをつけて5秒押して5秒離すを5回。
「気持ちいい」と感じる程度が最適です。
✋④ 合谷(ごうこく)※前回の復習!
場所:
手の甲側、親指と人差し指の付け根の間。
効果:
ストレス、頭痛、自律神経の安定に。
耳鳴りが強いときにもおすすめです。
押し方:
反対の手の親指でゆっくり5秒押して5秒休む。
テレビを見ながらでも習慣にできます。
🦶⑤ 太衝(たいしょう)
場所:
足の甲の、親指と人差し指の骨の間をなぞっていき、交わる少し手前。
効果:
イライラや不安を鎮め、睡眠の質を高めます。
「肝(かん)」のエネルギーを整えるツボとして知られています。
押し方:
夜、寝る前に親指で5秒押して5秒休むを3回。
穏やかな気持ちで一日を終えられます。
🌸まとめ
脳出血後の耳鳴りや頭のもやもやは、
「神経の興奮状態を静めること」が大切です。
ツボ押しは薬を使わずに自分の手でできる自然なリハビリ。
血流を促し、自律神経を整えることで、
少しずつ「耳鳴りが気にならない時間」が増えていきます。
毎日3分、深呼吸とともにツボを押す習慣を続けてみてください。
脳と体が少しずつ穏やかに、軽くなっていくはずです。
📘次回予告
次回は「耳鳴りをやわらげる生活の工夫―食事・睡眠・環境音―」についてお話しします。