もくじ
お医者さんのところに行けば必ず禁煙をすすめられてませんか?
喫煙は百害あって一利なしです。たばこは頭痛の原因にもなります。
以前は、ストレスの解消になるとかいわれていた時代もありました。
しかし、それですら最近はエビデンス(証拠となる研究)では否定されております。
うつ病や、ストレスの原因にもなるのが喫煙です。
では、量を減らそう!
これは、肺癌のリスクを減らしたり癌系統の病気のリスクを減らすのには有用です。
肺がんでは喫煙の本数を1日20本から1本に減らすことでリスクは5%に減少すると報告されております。
それでもかなりリスクが高いですが。。。
【参考文献】
Pope CA et al. Lung cancer and cardiovascular disease mortality associated with ambient air pollution and cigarette smoke: shape of the exposure-response relationships.Environ Health Perspect. 2011;119:1616-21.
しかし、甘いでのです!
【参考文献】Pechacek TF et al. How acute and reversible are the cardiovascular risks of secondhand smoke?BMJ. 2004;328:980-3.
Law MR et al. Environmental tobacco smoke and ischemic heart disease. Prog Cardiovasc Dis. 2003;46:31-8.
この研究で、本数減らすことが思っているほどのリスク軽減にはならないということがさらに裏付けられませした。
【参考文献】
Hackshaw A et al. Low cigarette consumption and risk of coronary heart disease and stroke: meta-analysis of 141cohort studies in 55 study reports. BMJ. 2018 ;360
このようなことからも禁煙のポイント以下のようになります!
正しい禁煙方法
1 期日を決めて一気に禁煙を実行しましょう。完全に禁煙しましょう。
禁煙外来では、チャンピックスを使用した場合、飲み始めて一週間後から一気に禁煙を開始するように指導します。
2 ある程度の禁断症状(きんだんしょうじょう)といえるニコチンの離脱症状を覚悟しましょう。
苦あれば楽ありです。我慢も必要です。
3 吸いやすい【行動】をやめましょう。
飲み会の席などの出席を辞退するなど、、、
4 吸いやすい【環境】をつくらないようにしましょう。
たばこや灰皿などは思い出の品かもしれませんが、できれば全部捨ててしまいましょう。
5 吸いたくなったら【代わりの行動】を取りましょう。
キャンディーやガムなど。。。コーヒーを飲むとか。人それぞれの代わりの楽しみを。
6 自力でできない場合は禁煙補助薬を使用しましょう。禁煙外来に思い切って行くこともよいでしょう。
当院でも禁煙外来を積極的におこなっております。
禁煙でやってはいけないこと
1 だんだんと減らそうとすること
これで、減れば禁煙外来は必要ないでしょう。無理だと思います。
2 軽いたばこに変えること
軽いたばこにすると返って本数が増えるだけという結果になります。止めましょう。
3 加熱式たばこ・電子たばこに変えること
この代替品のため、米国では若年者の喫煙者が逆に増えるという懸念があがっております。
4 「1本くらいなら」と、甘く見ること
ニコチン依存症も「最初の一本から始まります」悪魔のささやきに気をつけましょう。
そして、さらに、、、