こんにちは脳神経専門のクリニックのいのうえ内科脳神経クリニックの井上です。
新型コロナウイルス感染症(COVID19)により患者数は増えており亡くなられたかたもいらっしゃいます。
日本はイタリアやイラン、スペインに比べると患者数は少ないもの、今後の長い戦いのなかでは油断はできません。
ワクチンや感染拡大により集団免疫を獲得するまでは、ウイルス感染の終息は困難とも
違うと思います
中国湖北省では結局人口の5%に満たない感染者の数で終息ともいえます。
つまり、われわれの危機感が増すにつれ感染対策がより本格化します。
それにともない感染は終息するのではと!
逆に、いつまでも油断していたら、、
あたりまえのようですが、手洗いの実行と不必要な人との接触をさけることが大切。
1918年のスペイン風邪に比べると、被害は何十分の一にでも抑えられると
人類の叡智、感染症医学の進歩、衛生学の進歩、IT機器を含めた進歩から
その被害を最小限に抑えること
COVID19は自然災害のようなもの
しかし
地震や台風のように
人類がどんなにがんばっても抑えることができないものとは違う
ひとりひとりががんばり、力を合わせること
と
ノーベル賞を受賞された山中伸弥教授はおっしゃられております。
もくじ
日本が取るべき新型コロナ対策について、山中伸弥氏が新型コロナウイルス感染症対策専門家会議副座長・尾身茂氏に緊急インタビュー!
尾身茂(おみしげる)先生との対談について載せております。
尾身先生は、人込みを避けることを強調されております。
散歩やジョギングなどは避ける必要はないのではと。
クラスター(集団発症)を作るのを避ける。
これが重要。
われわれにできること
1 不必要にヒトとできるだけ接しない(2メートルの距離をとる。人ごみをさける。)
2 手洗いの励行
3 咳エチケット
4 健康管理(睡眠・食事・運動・病気があるかたは継続治療)
5 ストレスを減らす、夢と希望をもつ(トンネルを抜ければ必ず光が見える)
長崎県からCOVID19陽性者ひとり
先日、長崎・壱岐市で、新型コロナウイルスの感染者が確認。
長崎県での感染者の確認ははじめて。
感染が確認されたのは、3月12日に壱岐市に転入してきた30代自営業の男性。
男性は12日、兵庫・神戸や大阪で接触した知人が陽性反応になったことを知り、13日にPCR検査を受け、「陽性」と確認。
なんとその方は、知人の感染を知り、自らの判断で14日朝まで2日間、このまだ暖かいともいえない季節のなか
自分でテントを張り宿泊したといいいます。
そのためか長崎県からほかのSARS-CoV-2*の陽性者はでておりません。
自分に症状はない。
でももしもCOVID19に感染していたら他人にうつすかも。
そのようなことでテントのなかで自己隔離をされた。
本当にすばらい行動だと思います。
*SARS-CoV-2 新型コロナウイルス感染症をひきおこすコロナウイルスのことです。
広島でふたりめのコロナウイルス感染(令和2年3月20日)
残念です!
でもひとりだけです。
まだまだウイルスを封じ込めます。
幸い現在のところ、家族や同僚には発症者はいなかった(3月21日)。
(→3月22日には同僚一人からの発症がありました。
広島県3人目です。)
移動中にも、食事に行くときも(食べるときは別)マスクを常時つけていたと。
そのような素晴らしい行動が、自分のみに感染を封じ込めたのかと。
広島大学病院感染症科の大毛宏喜(おおげひろき)教授は中国新聞社からのインタビューに答えられていました(令和2年3月21日朝刊)。
感染者には責任はありません
悪いのはSARS-CoV-2です。
手洗いをしっかりして、みんなで予防しましょう!
SARS-CoV-2に誰も好んで感染しようなど思いません。
予防に全力をつくしますが、感染症はそれでも感染するものです。
風邪だと思って、仕事をしていた。
その結果、COVID19だったというかたもいらっしゃいます。
その方々が悪いなど、冷たい気持ちは人として持ちたくないものですね。
山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信
ノーベル賞受賞の山中教授が3月13日に新型コロナウイルス情報発信のためのブログを立ち上げました。
海外の論文などを、分かりやすく紹介。
山中教授は「人類に対する脅威だが、皆が協力し、賢く行動すれば被害を最小限にできる可能性がある」と。
先生は医学研究者ですが、感染症や公衆衛生の専門ではありません。
しかし
人として、医学研究者として
なんとかして、日本や世界に襲い掛かる新型コロナウイルスCOVID19を退治するためにブログを立ち上げたと理解します。
また
ノーベル賞を受賞されるかたは新たなものを発見する能力にたけていると思います。
山中教授のブログを読むことで
新たな治療法を発見していただけるかたも
長いマラソンのようなこの戦いに挑む鋭気を養うかたも
手洗いや、人込みをさけることの重要性をあらためて認識するかたも
不必要な不安を拭い切るかたも
新型コロナにかからないための五カ条
大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授の宮坂昌之先生のお話がヤフーに掲載されてました。
教授は以下の五つのことが大切だと。
ウイルスがいそうな場所には行かないこと
つまり、
密集した場所、密閉空間、他人との近接距離を避けることが大事。
体内時計を狂わさないこと
つまり、
生活リズムを守ること。
からだを守る免疫反応だけでなく、食べる、消化すること、眠ること、すべてが体内時計によって支配されているから。
体内時計を狂わさないことが大事!
例として
朝早く起きて朝陽を浴びながら散歩をする→体内時計がうまく動き始める。
夜、決まった時間*に寝る→体内時計がうまく動くようになる。(*起床時間はある程度一定で就寝は1時間程度の誤差は許容が、睡眠学者の見解です。)
積極的に体を動かすことも大事
リンパ球などの免疫細胞は血液やリンパ液に乗って体内をパトロールし、異物を見つけ、排除しようとします。
からだを動かすと血流、リンパ流が良くなり、免疫力を維持。
食べ物も大事
程よい量で、バランスの良い食事をすることが大事。
ストレスを避けること
ストレスにより副腎からコルチゾールというホルモンが作られ、これにより免疫細胞の機能が低下。
ストレスのある時に風邪を引いたり、ヘルペスになるのは、このため。
いまはみんなが協力して、人類の叡智をだしあってこのウイルス感染と闘うことが必要です。
民主主義社会において批判も大切ですが、ポジティブに少しでもよい方向に!
最後まで読んでいただきありがとうございます
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