もくじ
「夜中のトイレ対策:水分の工夫とホルモンの力」
夜中に何度も目が覚めてトイレに行くのは、とてもつらいことです。
「就寝前に水分を控えること」と「体の中で働くホルモン(ADH)の力」を知ると、少し安心できるかもしれません。
① 就寝前は何時間前から控える?
- 就寝の2時間前を目安に水分を控えましょう。
- 中途覚醒が多い方は 2〜3時間前から控えるのも効果的です。
- 喉が渇いたら「少量」で調整するのがポイントです。
② 体の中のリズムとADHの働き
- 夜になると 抗利尿ホルモン(ADH/バソプレッシン) が多く出て、尿の量を減らしてくれます。
- このおかげで本来は夜中に何度も起きずに眠れるようになっています。
- 高齢になるとADHの働きが弱まり、夜間頻尿が増えやすくなります。
- 中途覚醒が多いとADH分泌のリズムも乱れやすいことが報告されています。
③ 年齢と体内水分量の違い
- 50代まで:体内の水分は約60%
- 80歳以上:体内の水分は約50%
高齢者では脱水リスクが高いため、水分を控えすぎないことも大切です。
まとめ
- 就寝 2時間前からの水分調整がポイント
- ADHの働きで夜は本来、尿が減るはず
- 高齢者は「水分制限より脱水予防」が優先