皆様の笑顔をもたらすクリニックいのうえ内科脳神経クリニックの井上です。

本日は当院の自慢を含めた当院にできることと、できないことについて。

もくじ

14歳の女の子来院

頭痛を主訴

原因は炎症性頭痛というもの。

インフルエンザや風邪などの後に頭痛が残るものです。

ウイルス感染が原因ですがウイルスは数日で通常は体のなかにはいなくなります。

その後は炎症物質だけが体のなかに残ります。

そのため頭痛がおこるんです。

だから長いかたは二週間くらい頭痛。

本人もご家族も納得されました。

で、ついでに

「先生、娘のいまの治療についてアドバイスしてください。」

アレルギー性皮膚炎(アトピー性皮膚炎)

アレルギー性鼻炎

過敏性腸症候群

最後の診察でしたのでしっかりアドバイスはしました。

しかし

その後のフォローは遠慮しました。

すでに前医がしっかり診ている。

そして当院にはあるルールがあります。

小児科は頭痛の主訴以外は原則診られない。

脳神経専門ってことだから脳神経以外の病気はみないの?

いえそんなことは決してありません。

ただし小児科については脳神経疾患のなかでも頭痛を主訴に来院されるかたに限らせていただいてます。

これには自分の専門性を維持していきたい気持ちがあるからです。

いろいろな患者さんをみるとプライマリーケアー医(初期治療医)としての実力はあがります。

一方専門医としての実力は専門性疾患をいかに多くみるかに関連します。

専門性を維持したい。

そのような願いから残念ながら小児科の頭痛以外のかたはお断りしております。

逆に小児科の頭痛を主訴にされたかた以外の診療については十分な診療の自信がありません。

小児で胸痛といわれたときの鑑別疾患は大人と若干異なります。

白血病も、整形外科疾患も罹患される疾患の種類も大人とは異なります。

だったら先生、脳神経以外の病気はみないの?

いえ、さきほども申しましたが診ますよ。

小児は頭痛

大人はなんでも診ますよ!

風邪とおもうかたも、腹痛でも、皮膚病でも、骨折もなんでも診ます。

しかし

わたしの手に負えない疾患は即日専門医に紹介させてもらってます。

実際

先週来院された患者さん。

・下血の女性

腹部CTで虚血性大腸炎と診断し消化器専門病院に紹介!

即入院になりましたが、初期症状でしたので大腸切除はなく内科的治療で経過をみていただいております。

・腹痛の男性

臨床所見

McBurneyの圧痛とかLanzの圧痛とかRovsing徴候とか有名人の名前の兆候をみて

虫垂炎を疑い腹部CTで診断しました。

総合病院に紹介

幸い初期に見つかったので抗生剤点滴のみで治癒がみこめました。

・潜血尿の女性

腹部エコーで水腎症の所見。

腹部CTで尿管の第四腰椎レベルまでの拡張。

尿管になんらかの異常(尿管癌など)を疑いました。

総合病院に紹介(泌尿器科)

といった具合に頭痛疾患以外でも対応してますのでご安心ください。

とはいっても脳神経の病気は総合病院専門医でもわからない疾患を診断することはありますが、専門外はプライマリーケアーレベルです。

専門医の診断に比べたら研修医(優秀な(笑))さんレベルですのであしからず。

あ、もうひとつ自慢。

当院のスタッフは超優秀ですよ!

実は彼ら(彼女ら)の力を大きく借りているんです。

受付スタッフの主訴の聴き取りから看護師の問診

技師の検査

血液・心電図・脈波・超音波・脳波・筋電図・レントゲン・CT・MRIと。。。

自慢をしたのか、謙遜をしたのかわからない記事になりました。

*問診について

問診用紙に記載された内容を、看護師も聴くし、私も聴きます。

同じことを場合によっては三回以上も聴くことがあります。

それは、書くときの訴えと、看護師に話すとき、私に話すときそれぞれ異なることがあるからです。

この詳細な聴き取りはプロである我々にとってはMRI撮影よりも重要な情報を聞き出すのです。

許してくださいね。ひつこい問診を。。。

まとめ

14歳の女の子の来院

当院は小児科は頭痛主訴のみ

でもなんでも診療できます

当院は優秀なスタッフと医療機器にささええらてます

根本は問診力と身体診察力