もくじ
当院に頭痛で通院されている患者さんには頭痛日誌というものをつ けていただいております。
ダイエットや糖尿病の治療でも日誌が有効だといわれています。
ダイエットはレコーディングダイエットっていう言葉がかつて話題になりましたね。
体重の記録、食事内容の記録、運動内容の記録です。
これらの、
最近は、
精神科的にも、日誌の記録がよいといわれております
心身症、不安神経症などで治療法として取り入れられています。
不安や恐怖などの感情は人が生きていく上で、大切な自己防衛反応です。
脳は習慣を良い意味でも悪い意味でも好みますので、不安や恐怖感を必要以上に覚えると、過剰に反応して心身の状態を悪化させます。
日誌を書くと、自分の状態を客観視することができます。
森田療法という認知行動療法では、この客観視することを内省(ないせい)といいます。
内省 自分の考えや行動などを深くかえりみることです。
反省という言葉とほぼにており内観(ないかん)と同じ意味です。
人のふり見て我がふり直せという言葉がありますが、内省は人を見るのでなく自分自身を見つめなおすことです。
日誌を毎日記録するには
三日坊主という言葉があります。
なんでも始めは意気込んで毎日続けようとして、三日経つとその意気込みは失せてしまい、四日目から続かなくなるというたとえです。
最初だけできて、しばらくするとできなくなる習慣を三日坊主といいます。
精神科医の先生は100%を目指すから三日坊主になるのだといわれます。
最初から90%を目指すつもりでいれば、気は楽になるし毎日続けれます。
脳は習慣を好みます。
パーキンソン病や、ジストニアという不随意運動、肩こりについてのブログで書いた内容です。
二ヶ月以上、同じことをしていると大脳皮質の神経細胞の機能的構築がかわります。
二ヶ月間の姿勢、
トレーニング、
行動が
いままでの習慣とはかわってきます。
無くて七癖のわれわれの癖ですが二ヶ月以上、癖を我慢することができればその癖は治るといわれてます。
野球選手などフォームを修正しようとしたら、最初は上達しないのに、二ヶ月経つと急にフォーム修正できることが同様の現象です。
脳梗塞で動かなかった手足が二カ月くらいリハビリを続けると急に動きはじめることもあります。
東洋医学でも同じようなことがおこります。
漢方薬って長く飲まないと効果ないでしょ。
といわれることがあります。
速効性の漢方薬も多く存在しますが二カ月位飲んで効果がではじめることがあります。
これは二カ月位飲むと体のなかの腸内細菌叢が変化しはじめるのが原因だといわれております。
そのため漢方の吸収がよくなるからだというのが多くの解釈ですが、大脳皮質などに影響を与えて漢方が効いてくるのかもしれません。
因(ちな)みに、人の体には約500gもの腸内細菌がいます。
90%くらいを目標にして二カ月位続ける
90%くらいを目標にして二カ月位続けると脳は自然にその行動を習慣化します。そうなると日誌をつけないとなんか調子が悪くなるというような現象が起こります。