近年、アルツハイマー病の原因となる要因が血液検査でわかるようになりました。当院でも行っております。

検査は、MCIスクリーニング検査です。

MCIとは、軽度認知障害の略です。

MCI: mild cognitive impairment と英語では言います。

最近物忘れが多くなったかな?

そのレベルで、認知症にまでなっていない段階です。

認知症予備軍とも呼ばれ、認知症ではないものの、加齢による物忘れに似た状態のこと。

そのまま過ごすとMCIのかたの約半数が認知症に移行すると言われています。

実際、年をとれば誰にでもおこるのが認知症といわれており、認知症がひとごとだと考える人は少なくなっております。

厚生労働省の統計では2012年の時点で、65歳以上のかたの7人に一人が認知症とのことです。

年々この割合は増えており、団塊の世代が75歳以上となる2025年には65歳以上のかたの5人に一人が認知症になるといわれております。

もくじ

MCIスクリーニング検査とは

そのような、健康だと思われる方の将来のアルツハイマー病のリスクをみる検査です。

健康な方を対象にしておりますので自費検査になります。

この検査の利点は

認知症になる前に、人生設計ができること、予防を積極的に行えることではないでしょうか?

利点は、ほかにも色々ありますが、このブログでは掲載をひかえます。

この検査の欠点は

あくまでリスクの検査であり、結果どおりにいかないことは良い意味でも、悪い意味でも起こりえます。

検査は一時的な結果であり、

リスクの高い方は、一年後にはまた再検査をしないといけません。

費用もかかります。

結果に左右されると良くないです。

病気はアルツハイマー病のみではありません。

結果がよくて、認知症の予防となる運動や食事療法をしなくなること。

その結果、高血圧や糖尿病など生活習慣病になったりします。

使い方によっては非常に有用な検査のように思えます。

ポジティブに使用されたい方は是非検査をしてみてください。