ジストニアっていう不随運動をきたす病気

目の開け閉めが自由にできなくなる、眼瞼痙攣(がんけんけいれん)。
首が勝手にねじれてしまう、頚性斜傾。
字を書こうとすると、指に変な力が入る、あるいは力が入らなくなる、書痙(しょけい)。
これらはジストニアの代表的な疾患です。

感覚トリック現象をブログでは説明してきました。

感覚トリックとは、触られるという情報が基底核という頭の真ん中に扇型に広がる部位に作用し、体の一部の筋収縮に変化をきたす現象です。

感覚トリックをうまく利用できると、ジストニアの治療になると思います。

脳の皮質神経細胞の再構築は二ヶ月くらいといわれてますので、二ヶ月以上は最低でも、感覚トリックを使用したり、お薬や、ボツリヌス毒素*を使用しないとよくなりません。

*ボツリヌス毒素を用いた治療は、当院では患者さんの数が多くなり、現在受け入れることができない状況になっております。何卒ご理解をよろしくお願いします。

治療に使用する感覚トリックですが、ジストニアの原因です。

ジストニアは癖みたいなものですが、癖はやめようと思えばその場で一時的にはやめれます。
この癖のようなジストニアのようなものが肩こりや、緊張型頭痛です。
無意識のうちに変な姿勢をしていると肩がこるというのは誰でも経験があると思います。
これが、ずっと変な姿勢でいるとついには正しい姿勢にしようとなると、鏡をみたりしないと無理になります。
脳が変な姿勢を正常と覚えこむからです。

ですから、次のことがジストニアの原因といわれてます。

左利きを右利きに矯正
 左右は関係ないと思われます。
 左手を使うのに慣れた、大脳が右手を無理に使用することで神経細胞の再構築がはじまり、基底核が誤作動を起こすのが原因です。
右投げを左投げに変更
レジでの斜め立ち
音楽家の楽器操作
 例えばピアニストの大脳皮質の親指と小指に相当する部位の距離は通常の1.5cmより長いようです。
腕を怪我をするなど、普段と異なる演奏スタイルを続けることで、通常より容易に神経細胞の再構築がおこります。
書字
箸やスプーンの使用
シートベルト
パソコン作業、特にマウス
変な姿勢での作業
ネックレス
服装や髪型
【参考論文】
Inoue K et al.  Somatosensory mechanical response and digit somatotopy within cortical areas of the postcentral gyrus in humans: an MEG study.Hum Brain Mapp. 2013;34:1559-67.

これらは全てジストニアのみでなく、肩こり、緊張型頭痛の原因です。

そして、全てが治療法につながると思います。

つまり、通常の病気は原因が悪いわけですが、ジストニアはこれらは悪くもなり良くもなるわけです。

ハンガー反射で、逆方向に首が回るかたがいるということも参考になります。
治療として、利用する場合は神経内科医と相談しながら行ってください。

シートベルト

肩こりの原因になることは知られてますが、ジストニアの原因になることもあります。
車の運転を控えることが治療法になることもあります。
シートベルトストッパーというのがありますが、安全性について私どもが知らないこともあり、ここではおすすめできかねます。

マウス

トラックボールマウスに変えて手首を動かさなくすると肩こりが減るとよく耳にします。
ただ、これもジストニアの原因になりうるし治療にもなるので慎重に使用されることが望まれます。