いのうえ内科脳神経クリニックの院長の井上です。
頭痛専門のクリニックです!
季節は芒種(ぼうしゅ)
広島市内は大雨でした。
大きな災害につながらないことをお祈りしてます。
本日は、トリプタン製剤の副作用について。
厚生労働省、「薬剤の使用過多による頭痛」などで改訂指示
令和元年6月4日厚生労働省は、
トリプタン系薬6成分の使用上の注意に対し、
重大な副作用の項に「薬剤の使用過多による頭痛」の追記などを求める改訂指示をだしました。
トリプタン系薬剤とは片頭痛治療などに用いるおくすりです。
- スマトリプタンコハク酸塩(イミグラン錠50、同注3、同キット皮下注3mg)他
- スマトリプタン(イミグラン点鼻液20)
- ナラトリプタン塩酸塩(アマージ錠2.5mg)
- エレトリプタン臭化水素酸塩(レルパックス錠20mg)他
- ゾルミトリプタン(ゾーミッグ錠2.5mg、同RM錠2.5mg)他
- リザトリプタン安息香酸塩(マクサルト錠10mg、同RPD錠10mg)他
つまり、これらのおくすりを月に10日以上三か月以上飲み続けると
おくすりが効果なく、おくすりを飲むと逆に頭痛がひどくなったりします。
薬剤の使用過多による頭痛です。
今回、厚生労働省が改訂指示をしたのは。
患者さんのなかには、市販薬の飲み過ぎはよくないけどクリニックでもらったトリプタン製剤なら大丈夫と思われているかたがいらっしゃるからだと思います。
また、当院のような頭痛専門外来では、以前よりトリプタン製剤の飲み過ぎには注意をしておりますが、一般医のお医者さんではこの事実を軽視されているかたも残念ながらいらっしゃたのではと思います。
片頭痛の患者さんには、月に2回以上あるいは6日間以上頭痛発作で悩まれることがあるかたには予防薬の投与をお勧めしてます。
また、トリプタン系薬剤に限らず、市販薬でも月に10日間以内の内服をすすめております。
薬剤の使用過多による頭痛について
薬剤の使用過多による頭痛の治療についてリリースしました!アイチケットから!
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