敬老の日

本日は敬老の日

晴天で涼しいよい天気

敬老の日をウィキペディアで調べてみました。

米国にもあるみたいです

米国ではおじいちゃんとおばあちゃんの日

9月第一週目月曜日がある次の日曜日とのこと

でも

知り合いの米国人に聞いてみましたら「知らない」と

国民性でしょうか 父の日 母の日はポピュラーなのに

120歳まで生きれば、誰もがなるといわれる認知症

もくじ

本日は認知症患者さんの徘徊(はいかい)について

徘徊とは

徘徊は認知症の「周辺症状」と呼ばれる症状。

認知症の症状は、大きく「中核症状」と「周辺症状」に分類されます。

中核症状

中核症状は、認知症患者さんのすべてに現れる症状をいいます。

「記憶障害」「見当識障害」などが該当し、程度の差はあれ、症状が進行していくものです。

周辺症状

周辺症状は「BPSD (Behavioral and Psychological Symptoms of Dementiaの略語)」ともいい、本人の性格や体調、生活環境などに起因することも多い。

具体的なものには「抑うつ」「妄想」などあります。

どの症状が出るかは人によって千差万別で、徘徊もその内の一つです。

徘徊は社会問題

警視庁の調べでは、年間約一万7千人も徘徊からの行方不明者に

そして

徘徊患者さんが行方不明から6日以上経って発見されることはまれ

つまり

五日間見つけれなかったら生存率はゼロとも

踏切事故・交通事故に遭遇も

その徘徊のパターンは

・自宅から「家にもどる」と言ってでかけ、自分の家がわからなくなる。

・近所のスーパーに行くつもりが、何時間も歩き続ける。

・家のなかで、何かを探しているようにうろうろする。

つまりどれも本人にとって「目的」があるのです。

でもまわりの我々は、認知症患者さんの理由が理解できない、現実の状況にそぐわないため徘徊とみなすのです。

徘徊はつぎのように起こる

行動開始時にあった目的が、記憶障害などによりわからなくなる

居場所がわからない

自分の居場所がわからなくなることがあり

不安が強まり、あちこち歩き回ります。

判断力の低下

判断力が低下するため、迷子になった時の対処の仕方(地図を見る、交番で聞くなど)がわからなくなる。

徘徊への正しい対応の基本

否定せず・怒らない

なかなか難しいことですが、「怒らないこと」がポイント

否定しないことは認知症患者さんへの対応のポイントですが、怒らないことはさらに大切。

認知症患者さんの多くは怒られてもどうして怒られるのかわからないもの。

その反面、怒られたときの恐怖感や嫌な気持ちの感情記憶は残るもの。

似たような状況になるときに、気持ちが不安になりさらに徘徊をすることも。

何度も何度も警察のお世話になり

「もういい加減にして!」と声を荒げたくなりますが

怒りは逆効果

覚えておいてください

理由を聞いてあげる

本人が理由を話しそうならば、なぜ徘徊をするのか、その理由を問いかけ、耳を傾けてあげることも大切です。

ただし理屈で徘徊はダメだとかは言わないこと

理解する姿勢が大切

尋ねたところで明確な答えが返ってくるとは限りませんが、会話の中にヒントとなる言葉が隠されているかもしれません。

他のことに気をそらす

会話でも同じ内容から脱出するのが難しいかたがいらっしゃいます。

認知症患者さんへの対応は

感情面に注目すること

嫌な感情を持たれたり、そうなりそうなときは

会話を他のことにもっていくこと。

徘徊も同じ

徘徊しそうなときや、徘徊している場面に遭遇したとき

やめさせるのでなく、ほかのことに気をそらしてあげましょう。

例)「家に帰るので」と外出しようとする。

→「帰る前にトイレに行っておきましょうか?」と声かけたり

お茶とケーキを用意して「せっかくですからお茶をどうぞ」

壁の掛けてある絵を見ながら「ここは昔言ったとこでしたね。今度また行きますか?」など。

他のことに気がそれているうちに、どこかへ行こうとしていたこと自体を忘れてしまいます。

徘徊のリスクを減らす方法

徘徊を辞めさすことは実際、非常に困難

以下の方法は逆効果にも、でも有効な場合も

玄関から出ていけないように工夫する

・患者さんが開けられない鍵をつける

玄関ドアの鍵を新しいものに取り替え、鍵を隠す

・ドアの前に大きな荷物を置いておく

ドアをカーテンなどで覆ってドアがないようにする

患者さんの理解度によっては、怒りや暴言・暴力につながります。

しかし、認知症がある程度すすむとドアが無くなってもドアが開かなくても気にならないことも。

でもうまくやらないと、窓や2階から出ようとして大怪我をする場合もありますので窓などもしっかり鍵をかけておくことが必要です。

徘徊をする理由にもどって根本から

大変そうですが有効

・昼寝をしすぎて夜寝られないときに徘徊

昼寝をさせないように、夜寝られるようにする。

睡眠薬も場合によっては使用します。

・お散歩がてらに徘徊

一人でお散歩をさせないように。

一緒にどなたかが時間を決めて歩くように。

これは、歩くひとがいても実際散歩の習慣がない方にとっては厳しいことですね。

でもこれを機会に毎朝一緒に歩く習慣をつくるのも

習慣化されれば夕方や夜に歩こうとすることも減りますね。

・デイサービスなどを利用

介護に慣れたプロが対応してくれるので安心な上、レクリエーションを通して体を動かしたり、施設の周りを職員と一緒に散歩したりすれば、自宅では落ち着いて過ごせるようになる場合もあります。

・趣味や仕事をみつける

家のなかで暇でなにもしないから、外出してみようという気に。

集中できる手作業、充実感のある作業、楽しめる趣味

ここが自分の居場所!

そんな気になり外出なんてしたくなくなりますね。

・運動を

運動不足だったら人は外に出たくなるもの。

適度に運動してエネルギーを発散し、心地よい充実感や疲労感を味わうこと。

ご家族のかたとの朝の散歩できるといいですね。

・体調管理

かかりつけ医とよく相談を。

脱水ぎみであったり、心不全があったり体調不良が夜間覚醒につながります。

目の前で外出しようとしたとき

・ムリに止めないで、一緒に外出されるのが一番簡単な方法かも。

歩いているうちに徘徊する理由(会社に行く、実家にもどるなど)を忘れてしまうものです。

外出してしまえば、花をみて「きれいだね」、喫茶店によってみたり、楽しい「外出モード」に切り替えましょう。

そして一緒に外出することで

・本人が迷いやすい場所・立ち入りやすい場所・休みたい場所・トイレに行くタイミングなど把握できます。

安全に出かける場所をもつ

たとえば立ち寄る喫茶店など、もし立ち寄ったら連絡をしてもらうなど。

デイサービスや地域のいこいの場など、ご本人の状態を理解し支援してくれる外出先を見つけましょう。

徘徊に備えて

とはいっても徘徊してしまい行方不明になる危険はまだ残ります。

徘徊に備えて以下のことをぜひ

GPS(ジーピーエス装置)の使用

最近では数千円の十円玉のような装置を患者さんのお財布にいれたり、洋服につけたり靴に取り付けたり。電波の受信は携帯電話やパソコンなどで簡単にわかります。

センサーの設置

ドアベルとつけたり、玄関にセンサーを置いたりも有効。

玄関には鏡や花など、患者さんが興味をもつものを用意することで外出するまでの時間稼ぎができます。

これらの器具はインターネットでも簡単に探すことができますが、地域包括支援センターなども相談に乗っていただけます。

本人の個人情報を

• 物忘れにより自分で言えない状況を想定し、名前や連絡先をキーホルダーや財布など常に持ち歩くもの、衣服に目立たぬように記入するなど、複数身につけてもらいましょう。

• 探索しやすいよう、顔写真を準備したり、当日の服装を記録しておくと有効です。

地域との連携

徘徊対策には地域との協力が欠かせません。

ご近所・地域とは日ごろのお付き合いが大切です。

• 立ち寄る可能性のある店舗や、駅などの交通機関を事前に知っておくと、いざというときに協力をお願いすることもできます。

• 行方不明者を発見保護するSOSネットワークなどがある自治体もあります。

外出傾向がある場合は、地域包括支援センターに相談し、事前に登録しておくとよいでしょう。

• 介護職は認知症や道迷いの高齢者に気が付きやすいもの。サービスを利用している事業所やケアマネジャーに、前もって相談しておくといいでしょう。

• 担当ケアマネジャーやデイサービス、ヘルパー事業所など、介護事業者同士で声をかけあい、捜索に協力してくれることもあります。

徘徊が発生したとき

実際にご本人が行方不明になると、認知症に対する家族の「恥」の意識が、捜索の足かせになることがあります。

家族がご近所に「認知症の人がいる」と知られたくないために、捜索を自力だけで行い、結果、手遅れになってしまうケースもあります。

しかし、家族が思っているより、認知症の方の行方不明はありふれていて、地域との連携が当たり前、おたがいさまの時代になっているのです。

たくさんの人の協力を心おきなく仰ぎましょう。

具体的には、以下のようなことを行います。

• 立ち寄りやすい場所やなじみの商店やコンビニ、公園や交通機関をさがします。

• 並行して、自力での捜索だけに頼らず、まずは迅速に警察に連絡しましょう。戸惑うかもしれませんが、通報時間が早ければ早いほど捜索範囲も狭まり、発見する確率はずっと高くなります。

• 地域包括支援センター 担当ケアマネジャー 利用している介護サービス事業所の連絡を。

いい対策法や捜索のコツを心得ていることが多いものです。

・認知症高齢者の行方不明は、そのままでは命の危険もあり大きなリスクを伴いますが、どれだけ気を付けていても、行方不明になることはあり得ます。

・徘徊患者さんを守るのはご家族だけでは大変です。

介護職のかたも巻き込んで対応を!

自分たちだけで頑張ろうとすると、患者さんと共倒れになったり、逆に患者さんへの虐待行為になったりすることも多いのが現状。

患者さんに悪気がないことは理解していても、なかなか思うように意思疎通が図れずイライラしてしまうことも。

徘徊を繰り返す患者さんの介護をしているかたは、精神的にも身体的にも追い詰められがちです。

正しい対処法がわからずに一人でなんとかしようとすると、介護疲れに陥ったり、ひどいときはうつ病を発症したりするおそれがあります。

「もう難しい」という場合

施設入居も選択肢にいれることは、ご本人もご家族も心安らかになる対応です。

施設に入れるのを介護放棄と勘違いされるかたもいらっしゃいますが、施設に入所するといいうことも立派な介護の手段です。

事故で後悔するまえに、決断は早く望まれる場合があります。