もくじ
危険な頭痛の10のサイン
― すぐに医療機関を受診すべき頭痛とは ―
いのうえ内科脳神経クリニックの井上です。
頭痛は非常に多くの人が経験する症状で、外来でも最もよく相談を受ける症状の一つです。多くの場合、頭痛は片頭痛や緊張型頭痛など命に関わらないものですが、まれに脳の重大な病気が隠れていることがあります。
例えば、くも膜下出血や脳出血、髄膜炎などは、早期に診断と治療が必要な病気です。しかし最初の症状が「頭痛だけ」であることも少なくありません。
そのため医療の現場では、見逃してはいけない頭痛の特徴を知っておくことがとても重要になります。
今回は、
「危険な頭痛の10のサイン ― すぐに医療機関を受診すべき頭痛とは ―」
というテーマで、受診を急いだ方がよい頭痛の特徴について整理してみたいと思います。
頭痛を経験することは誰にでもありますが、その中に潜む危険なサインを知っておくことが、ご自身やご家族の健康を守ることにつながります。
いのうえ内科脳神経クリニック
脳神経内科医 井上健
はじめに
頭痛は非常に多くの人が経験する症状です。
日本では、およそ 4人に1人 が慢性的な頭痛を持つとも言われています。多くの場合、頭痛は片頭痛や緊張型頭痛などの比較的良性のものです。
しかしまれに、頭痛の背後に
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脳出血
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くも膜下出血
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脳腫瘍
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髄膜炎
などの 命に関わる病気 が隠れていることがあります。
そのため医療の現場では
「危険な頭痛のサイン」
を見逃さないことがとても重要です。
今回は、受診を急いだ方がよい頭痛の特徴についてまとめてみたいと思います。
危険な頭痛の10のサイン
1 突然起こった激しい頭痛
「今まで経験したことがない頭痛」
「突然バットで殴られたような痛み」
このような頭痛は
の可能性があります。
突然発症する激しい頭痛は、すぐに医療機関を受診する必要があります。
2 今までと性質が違う頭痛
いつもある片頭痛とは
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痛みの場所
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強さ
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持続時間
が明らかに違う場合は注意が必要です。
3 発熱を伴う頭痛
頭痛とともに
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発熱
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首の硬さ
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意識がぼんやりする
などがある場合は
髄膜炎
などの可能性があります。
4 手足のしびれや麻痺を伴う頭痛
頭痛と同時に
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手足が動かしにくい
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しびれ
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言葉が出にくい
といった症状がある場合
脳卒中
の可能性があります。
5 意識障害を伴う頭痛
頭痛とともに
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意識がぼんやりする
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呼びかけに反応が鈍い
などの症状がある場合は危険です。
6 けいれんを伴う頭痛
頭痛の後に
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けいれん
-
意識消失
がある場合は、脳の病気の可能性があります。
7 徐々に悪化していく頭痛
数週間から数か月かけて
だんだん強くなる頭痛
は
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脳腫瘍
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慢性硬膜下血腫
などの可能性があります。
8 朝に強い頭痛
朝起きたときに強い頭痛があり
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吐き気
-
嘔吐
を伴う場合
頭蓋内圧上昇
の可能性があります。
9 外傷後の頭痛
転倒などで
頭を打った後に頭痛が続く
場合は
慢性硬膜下血腫
の可能性があります。
特に高齢者では注意が必要です。
10 50歳以降に初めて出現した頭痛
50歳を過ぎて
初めて頭痛が出てきた場合
は注意が必要です。
若いころの片頭痛とは異なり
他の病気が隠れていることがあります。
多くの頭痛は心配ありません
ここまで読むと心配になるかもしれませんが、実際には多くの頭痛は
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片頭痛
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緊張型頭痛
などの 良性の頭痛 です。
しかし上記のようなサインがある場合には、早めに医療機関を受診することが大切です。
最後に
頭痛はありふれた症状ですが、その背景にはさまざまな原因があります。
大切なのは
危険な頭痛を見逃さないこと
です。
もし
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今まで経験したことのない頭痛
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突然の激しい頭痛
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神経症状を伴う頭痛
がある場合は、早めに医療機関に相談してください。
気になる症状がある方は、当院でもお気軽にご相談ください。



