広島市内で開業医をしております。
当院は毎日診療開始の前にスタッフとともに朝礼を行ってます。
ある日の朝礼で先入観についてお話をしました。
先入観ってなにも悪いものだけではありません。
ただ、初対面のとき、お手紙やネットあるいはお電話で最初に連絡をとるとき。
先入観がいろいろでてきます。
電話などは、最初の「もしもし」だけで
お手紙は、宛名の書き方だけで
ネットのメールなどでは、返信のタイミングだけで
だらしのないひとかなっと、自分のことは棚にあげて思ってしまいますし
優しくて素敵なかたかな?と必要以上に期待してしまいます。
もくじ
先入観の良い点
先入観という言葉を聞くと悪いイメージばかりが浮かぶかもしれませんが、じつはプラスの面もあります。
というのも、人は過去の経験に基づいて推測することで生活をしています。
たとえば、玄関のチャイムが鳴ったら、あなたは「誰かが訪ねて来たのだろう」と推測するでしょう。
そして、ドアを開けるかと思います。
この「チャイムが鳴ったら誰かが来た可能性がある」
「ドアを開けたら人がいる可能性がある」というのも先入観です。
こうして、過去の経験で学んだことを記憶意インプットし、次回からはその先入観で予測して生活することが出来るのです。
もし先入観を持たずに生きていくのであれば、すべての行動において物事の予測が必要になります。
脳の負担を考えると、
じつに恐ろしいことになってしまうでしょう。
自分の経験値が増えるに伴い、先入観も増えていきます。
それは私たちが生きていくための手助けとなります。
先入観を持つことは悪いことではないのです。
先入観の悪い点
私たちが生活するうえで先入観は大事です。
でも、その先入観にとらわれ過ぎると逆効果となってしまいます。
自分が思い込んだことが、
いつも100%正しいとは限らないからです。
ひとには、ある問題点があります。
それは、自分にとって都合の良い情報だけを集めてしまうこと。
自分が思い込んでしまっていることを「正しいこと」だと
認識してしまうのです。
自分の判断を正当化するために、
他の情報を「正しくないもの」と決めつけてしまいます。
こうやって先入観が固定観念に変化すると極めて厄介です。
判断ミスをしてしまい、
失敗や挫折を招いてしまう恐れがあります。
間違った先入観をもたないように、気をつけましょう。
それには自分も間違えるんだという謙虚な気持ちが大切です。
それでは、今日も一日よろしくお願いします!
間違った先入観
不平等・差別・人種差別・文化的差別・偏見・体重や外見・障害者差別など。
間違った先入観を持つことは人として悲しいことです。
誤った先入観を持たないように日々の鍛錬も
1月13日日曜日
太田川ではとんど祭りがおこなわれておりました。
今年の運を引き寄せるお祭り!
晴天の空のなかで燃え滾る竹と竹が放つ音を聴いてると
今年も、新たな気持ちでがんばろうという思いになります。
澄んだ心をもつ、つまり差別・偏見のない心
動中静(どうちゅうのせい)まわりがざわざわしていても己の心は動かさず。
偏見や差別の世の中であるのは仕方ないこと
でも自分自身は命をかけてでも、その偏見や差別と闘っていきたい。
完全で失敗やミスをするはずのない神様が、我々を不平等に創るはずがない。
我々ひとりひとりは完成された作品。
自分らしく、自分らしく。
平成最後の平成31年、2019年もどうかよろしくお願いします。
みなさまに、ご多幸のあることを心よりお祈りいたしております。