インスリン抵抗性が嗅覚(きゅうかく)障害と関連

嗅覚障害とはものの匂いが、わからなくなることです。

それとインスリン抵抗性が関連していることがわかりました。

インスリンの抵抗性って言葉、ご存知でしょうか?

インスリンとは血糖値をさげるため膵臓から分泌されるホルモンです。

インスリンが組織の細胞膜に働きかけ、血液の中の糖分をエネルギーとして、組織にとりこみます。

インスリン抵抗性とは、インスリンがでるのにインスリンホルモンの受け皿である受容体の機能低下により血糖がさがらなくなる性質です。

肝臓や筋肉、脂肪などがインスリンが作用するおもな場所です。

これらの臓器以外にも、脳、腎臓、赤血球などの組織にもインスリン受容体は存在します。

インスリンの抵抗性は過食、運動不足、肥満、加齢およびストレス等の環境因子と関連が深いとされています。

インスリン抵抗性が獲得されたら、インスリンがでても血糖はさがりません。

糖尿病の原因になると同時に、組織に十分の糖が送れなくなります。
脳などのエネルギーの大半を糖質からとっている臓器では、インスリンの抵抗性により機能障害をきたします。

先日、Laryngoscopeという耳鼻科系の国際誌に掲載された論文では、インスリンの抵抗性と嗅覚障害が関連があるとのことでした。

パーキンソン病では発症前に嗅覚障害が初期におこるということで知られております。

もしかしたら、パーキンソン病患者さんはインスリンの抵抗性が高いのかもしれません。

もしそうだとしたら、パーキンソン病の発症予防にも有酸素運動が有効ということになるかもしれません。

と考えるのは安直でしょうか。。。。

【参考文献】
Min JY et al. Insulin resistance and the increased risk for smell dysfunction in US adults. Laryngoscope. 2018 Jan 13.