広島・頭痛外来の院長です。本日は手当(てあて)という言葉について。

手当をグーグルで調べてみたら次の意味がでてきました。

  • 支払われる金銭
    • チップ  サービス料です
    • 基本の賃金のほかに諸費用として支払われる金銭 – 給与の一部です。
    • ある対象者に対して行政から支払われる金銭  例として子供手当や児童手当があります。
  • 病気やけがの処置をすること
    • 医療行為のことを言い、急な病気や怪我の処置をしたりすることです。

で、この病気やけがの処置をすることが、なぜ、「手当」なのか?

昔は、本当のお話し、お医者さんは患者さんの体に手を当てて治していたのです。お腹が痛いとき、手を当てるとよくなりますよね。この感じで治療法として取り入れてました。

それで、診察時に、患者さんの体に手を当てるということから医療行為をすることを手当てをするということになったようです。

手を当ててもらうだけで病気が治る?

変な宗教ではなく、お医者さんにお腹を触られただけで、腹痛が軽減したり、頭を触られたら肩凝りが軽減された経験はないでしょうか?これって、気持ちの作用ももちろんありますが人間の体ってほんのわずかな感覚刺激で筋肉の収縮に変化が起こることも関連しています。人の体って本当に不思議です。お医者さんでなくても、子どもがお腹を痛がっている時に、お母さんがお腹に手を当てると、お腹の筋肉の緊張が緩みます。筋緊張が緩むと同時に腹痛も軽減されます。あなた自身もお腹に痛みを感じたら押さえますよね。これはその感覚刺激により、疼痛による筋の異常収縮を調整して痛みを軽減させる働きがあるからです(場合によっては触覚刺激が疼痛刺激を打ち消すという作用による影響も強く関連します)。いうまでもなく、我々は体性感覚という五感のひとつを持ってますが、感じるとうのは感覚情報を頭に入れて物を識別するためだけではないのです。