広島で脳神経を主体に診療をしておりますいのうえ内科脳神経クリニック院長の井上です。

本日は頭部MRI検査の意義について脳ドックという健康なかたがうける検査として紹介させていただきます。

まず、

脳ドック検査で当院を選んでいただいたかたに感謝しております。

脳ドックを機会に健康にたいしての認識をたかめ、脳をまもる生活が今後も実践できるように願っております。

 

日本の健康寿命が延びてることで、世界的に注目されているのが予防医学です。

病気の発症前に、

実はこの予防医学の皮切りが人間ドックなんです。

1954年7月12日

国立東京第一病院(現在の国立国際医療研究センター病院)・聖路加国際病院で人間ドックが始められた。

聖路加国際病院では日野原重明先生が担当されたそうです。

(平成29年7月18日、日野原重明先生逝去)

この人間ドックにより健康診断や特定健診などという考えかたが広まりました。

脳に関しては脳ドックということばが使用されるようになりました。

そのようなかたには脳ドック検査をおすすめします。

MRI検査は、放射線を使いませんので当然被爆しません。

磁場と電波を利用して脳や血管を画像化して検査します。

MRIの画像を最初見られたかたはまずびっくりします。

頭のなかを開けたように精確にみることができるからです。

さらに肉眼ではわからない質的な解釈もできます。

例えば脂肪、血液、骨を画像の種類によって区別することができます。

脳ドック

頭部MRI、MRA、頸部MRAの診断を行います。

おもには、脳血管の破裂リスクとなる脳動脈瘤

脳の血管がつまる脳梗塞、 そして脳腫瘍などの自覚症状のない異常部位の有無を調べていきます。

脳ドックでは認知症の評価や変性疾患の疑いなどを評価する施設はすくないのですが、当院での脳ドックはそれも可能なかぎり評価します。

希望者には認知症検査といって脳MRIの縦断面の140枚ほどのデータをVSRAD(ブイエスラド)というアプリで統計処理します。

その結果、記憶の中枢のひとつである海馬の体積の減少度や脳全体の体積の減少度を統計的に処理して結果をだします(通常は45歳以上のかたの検査です)。

アルツハイマー病などのリスクを他覚的に評価するのが目的です。

一次予防出来ない脳の病気とは

発生原因が現在のところ明らかでない脳動脈瘤、脳動静脈奇形、脳腫瘍などは予防する手立てがありません。

脳ドックは無症状のかたのこれらの病気を早期に発見して早期治療にもっていくためにもあります。

クモ膜下出血の原因になる脳動脈瘤や脳動静脈奇形の早期発見も非常に重要なことと考えます。

さらに、頭蓋外の病変として、副鼻腔炎、副鼻腔の腫瘍、眼窩内腫瘍、中耳炎などの診断や疑いについても可能です。

このような方に

脳ドックをとくにおすすめします

両親あるいは兄弟に、クモ膜下出血が発生した方

かつては一親等以内の方にすすめておりましたが二親等以内の方でもくも膜下出血のリスクが高いことがわかりました。

本人または両親あるいは兄弟ご親戚に心筋梗塞や狭心症、脳卒中などの病歴がある方
高血圧症・糖尿病・中性脂肪などの成人病・生活習慣病をお持ちの方

生活習慣病は脳血管障害のリスクになってます。

眼底や頚動脈、心臓などに動脈硬化の所見がないかたでも脳や脳血管には動脈硬化の所見が見られることがあります。

コレステロール・尿酸などの値が高い方

こちらは生活習慣病と少し異なり、体質(遺伝的素因)の影響がより強くなります。

やはり脳血管障害のリスクです。

40歳以上のかた

日本人の死因の第3位は、脳血管疾患です。

年齢別の死亡率は30代後半から徐々に高まり、40代になるとさらに増加。

40歳を超えたら一度は脳ドックを受診した方がよいといわれています。

当院に受診される患者さんで、頭痛やめまいなどを訴えられるかたなどに頭部MRI検査をおすすめすることがあります。

保険診療です。

一方、病気や症状のないかたは当院にきて保険診療で頭部MRI検査をすることはできません。

*脳ドックで脳動脈瘤が見つかった場合の経過観察は医療保険が使用できます。

“脳の健康診断”コースのご案内
Aコース

MRI検査(脳断層撮影・血管撮影)→ご説明

所要時間
約30分間
総費用
23,000円/認知症検査(追加) 2,000円

Bコース

MRI検査(脳断層撮影・血管撮影)心電図・動脈硬化検査(ABI/CAVIというもので判定します)
血液検査(血糖・コレステロール・中性脂肪・尿酸)→ご説明

所要時間
約2時間
総費用
27,000円/認知症検査(追加) 2,000円

*いずれのコースも頚動脈エコー検査(動脈硬化を画像的に評価する検査)をつけることができます(火曜日・水曜日午前のみになります)。

まとめ

脳ドックとはなにかについて説明しました。

一次予防できない脳の病気について紹介しました。

脳ドックをとくにおすすめしたいかたについて説明しました。