名医は迷医 迷医は名医

迷医は診断に迷いがある医師のことで、ヤブ医者をさします。
しかし、一見迷っている医師が実は名医ということもあるのです。
本日は、私の医師の診断におけるあるべきすがたについてのお話です。

正確な診断をはやくつけ、適切な治療をする。

自分の手に負えない専門外は専門の医師に相談する。
これが名医だといわれます。
しかし、すべての疾患にこのように対応できる医師は存在しません。

疾患に応じては、迷うのがお医者さんです。

人の体は未知なことが多いのですが、現在の医学のレベルでも、一つの症状に対する疾患の多さは驚くほど多いのです。
われわれは、いろんなな症状の発症の仕方や、
診察所見から病気を診断していくのです。
名医ほど、いろんなな病気を頭に鑑別疾患としていだいてます。
その上で早く診断するわけですが、時に稀ではあるけど放置すると危険性の高い疾患を描き、診断していくのです。

シマウマを探せ

多くの馬が走ってる時に、一匹だけシマウマが走っていたとします。
わー、たくさんの馬が走ってると思って見ていると、普通の人はシマウマの走ってる姿は、まず目にとまりません。
でも、シマウマが一匹走っているという情報を知っていた場合。
比較的簡単に、シマウマを見つけることができます。
われわれが、疾患を見た時に、鑑別診断として想定できてない疾患は診断できません。
頭痛が心筋梗塞であったり
胸痛が片頭痛だったり
胃の痛みが片頭痛だったり、心筋梗塞、虫垂炎
右肩の痛みが胆石発作
など、医学を勉強していない普通の方には想像もできない、鑑別疾患をわれわれは想起しております。

てて適切な写真はみつかりませんでした。一体だけ異なればよいのですが、、みんな同じです。。。。。。。。

患者さんの声に耳を傾けよ、その声が診断してくれる

米国の臨床医のウィリアム・オスラー先生のお言葉です。
患者さんの声をきく、症状を拾い上げることです。
前述の診断、鑑別診断のお話で、もしかしたらこれはAIができるのではと思われた方はいらっしゃいませんか!
AIの技術の進歩で将棋名人がAIに負ける時代です。AIにできないことは、今は体を使った作業と、創造することといわれております。
私は、この患者さんの声を聞くことはAIには難しいと考えています。
細かな問診表を当院では採用しておりますが、
問診表のような質問はAIも可能です。
気分がよい時と悪い時、人は答える内容がかわります。
表現は個人により千差万別です。
過去の、関係ないと患者さんが思う症状をAIが聞き出すことは難しいです。
このような点から、AI医療は大まかには患者さんの病状を診断可能ですが、危険性が高い医療となります。
患者さんの声を聞くのは愛情も必要です。愛情のこもる、質問内容、時と場合をみきわめた内容も必要ですが、AIには可能でしょうか?
ただ漫然と聞いていたのではだめです。
短い時間でも、的を射た質問で、重要な症状を聞き出すことも大切です。
このような点などを考慮したとき、AIは我々が操るものであり、支配されるものでないことがわかります。
未来は未知ですが、AIにとって代われないように日々問診技術の向上に精進していきたいと思います。

迷医が名医のこともある

シマウマを探せる医師、患者さんの声に耳を傾ける医師が診断学における名医ではないかと思ってます。
シマウマ探しのために、時には迷うこともありますが、その姿は迷医ですが実は名医のこともあるかもしれません。