年末休みの第一日の昨夜は評価4.3の映画「婚約者の友人」を観ました(広島八丁座での最終日)。

  • 監督・脚本:フランソワ・オゾン
  • 出演:ピエール・ニネ、パウラ・ベーア

戦争でフィアンセを失ったドイツ人の女性(パウラ・ベーア)の前に、友人と名乗るフランス人男性(ピエール・ニネ)が突然現れ、フィアンセの墓の前で涙を流してた。

教会で、「イエスが十字架に人類の罪を背負って架けられたように、その人を赦しなさい」 と神父さんが説教するところです。イエス様の偉大さを感じるこのごろでしたので特にこのシーンは印象的でした。

ルーブル美術館のモネの「自殺」の作品の前で、「人生に希望が持てる」。意外な発言の中に意味深で印象に残りました。この感覚は「自殺」の作品が意味深であり、映画のシーンと一致しました。

この教会での懺悔と真実を隠すべきか葛藤するシーン、最後のあたりが感動するシーンでした。

映画を観たり、運動したり、音楽や絵画を鑑賞する時は脳は休まる

脳には絶えず活発に働いでいる部位があります。車でいうとアイドリングのようなものです。睡眠中も、なにもしないでボーっとしているときも。この脳の部位のつながりを英語では「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」といいます。デフォルトってPCなどでの初期設定状態ですね。ですから、なにもしないから私は頭を休ませているというわけでもないのです。DMNを休ませないと脳は疲れて、集中力や注意力が落ちることになるのです。(肩こりをなくすにはこのDMNを休ませることが有効です。)*脳のアイドリングが脳を最も疲れさせるということも言われております。

休ませる方法としては、ヨガや瞑想や呼吸法(マインドフルネス)があります。そして、運動をしたり、音楽や絵画を鑑賞したり、昨夜の私のように映画をみるとよいでしょう。

シャドソン・ブリューアー 2011年に研究論文でマインドフルネス・セッションを行うときの脳活動を測定し、内側前頭野と後帯状皮質の活動の低下を発表。

【参考文献】

Brewer, Judson A., et al. “Meditation experience is associated with differences in default mode network activity and connectivity.” Proceedings of the National Academy of Sciences 108.50 (2011): 20254-20259.