もくじ

当院は、多くの物忘れを主訴とした患者さんに来院していただいております。

当院が得意としている診療のひとつは、認知症の初期を治療することです。

認知症には、治る認知症というのがあります。

てんかん、薬剤性、感染症、腫瘍、ビタミン欠乏症、免疫の病気、水頭症などです。

これらの疾患はMRIなど異常がでないこともあります。

問診と神経診察が診断につながる8割の情報を手に入れます。

患者さんとそのご家族の方へ

物忘れは気になったらすぐに、受診をされてください。

困ってからでは遅いこともあります。

物忘れ以外にも、いままでしていたことをしなくなったら受診のサインです。

軽度の物忘れから

物忘れは認知症の初期の症状であることは皆さんご存知と思います

物忘れでこられた患者さんの多くは、軽度認知障害であったり、年相応の物忘れです。

早期から、物忘れの原因を明らかにすることで認知症への予防対策ができます

通常は、自分で物忘れを心配されて受診された方は、年相応の物忘れ、軽度認知障害です。

ご家族などが、心配されて連れて来られる患者さんは認知症のことが多いです。

当院では認知症と診断された方も、初期のことが多く、お薬や食生活の改善で、症状がすすむのを予防できます。

今までしていたことをしなくなる。

しかし、認知症の初期の症状は物忘れ以外にも、今までしていたことができなくなるっていうのもあります。

そうじ、洗濯、買い物、電話をかける、バスに乗って出かける・調理をするなどです。

これらは食事、更衣、入浴などの日常的において基本的な行動、つまり日常生活動作(ADL)と区別され、手段的日常生活動作(IADL)とよびます。

脳機能からみれば、当然IADLがADLより高度なな動作になります。

認知症は「経験によって学んだ脳機能が、病によりゆっくりと失われる病気」です。

だから、高度な脳機能から徐々に失われます。

実際は多くの患者さんの初期認知症の症状です。

残念ながら、これらの症状でご家族が連れて来られることは少ないです。

なぜなら、認知症患者さんは自覚症状が無いことが少なからずあります。

自分ができなくなったということに気がつかないのです。

患者さん自身は、何となく昔と違うなっていうのが症状のよいです。

この症状で連れてきていただけると、内服薬などの治療が奏功することがあります。

また脳はこのように無自覚で障害を、取り繕うとします。

取り繕い現象です。

取り繕い現象は一見すると、普通の言動に見えたりします。

いままでは電車で来院してた患者さん

最近はいつもタクシー。

どうしてかと理由をきくと、

最近は、足が悪くてと答えます。

本当は、電車に乗る方法がわからなくなってたのが理由です。

やたらと小銭がたまる患者さん

近所のスーパーでは、お札しかださなくなりました。

小銭を出すということができなくなったのです。

料理をつくらなくなった患者さん

調味料の使い方がわからなくなったのです。

このように患者さんがなにかをできなくなるときは、取り繕いが働き、なにかをしなくなります。

ご家族は、いままでしていたことをやらなくなったことに注目してみてください。