当院のロゴマーク

当院のロゴマークは緑色です。看板なども緑色を多く使っております。これは、私たちが緑色が好きだという理由だけでなく、緑色は体調を整える色だと思いますし、別名クリニックカラーとも呼ばれているからです。

頭痛の予防に青色の光を避けよう

2016年にBrainという権威ある雑誌に掲載された論文です。先日は化粧品売り場などの香水の匂いで片頭痛が誘発されるという報告がありました。

片頭痛は音や光や匂い、人混みなどで誘発

片頭痛は音や光や匂い、人混みなどで誘発されることが以前より知られています。特に、光には最も誘発されやすいと言われております。本論文では色による違いを調べております。

対象と方法

実験では、片頭痛患者さんを対象に、青色、緑色、琥珀色、赤色の強度の異なる光を当てて、網膜電位と脳波の反応を観察しました。

結果

明るい職場などの高強度の光の下で働いてる方は、80パーセント近くの人が頭痛の悪化を訴えました。また、片頭痛が発症する際に見られる光に対する異常過敏は、青色の光をブロックすることで避けることができることがわかりました。しかし、光が緑色の場合は悪化は見られず、緑色の明るさを弱めることで、逆に20パーセントの痛みが軽減したようです。

考察

痛みそのものに比べれば羞明による身体機能への影響は少ないが、光に耐えられないことで日常生活に支障をきたすことがある。片頭痛発作の80%以上は光過敏性に比例して悪化するため、患者の多くは暗所を求めて仕事、家族、日常生活から離れることになる」と、著者の一人のバースティン博士はコメントしております。

その結果から、今著者たちは、狭帯域の緑色の光を発する手軽に購入できる電球や、狭帯域の緑色の光以外を遮断するサングラスの開発に取り組んでおります。

まずは、グリーン系レンズのサングラスは片頭痛の予防につながる可能性がありますので試してみる価値があると思われます。

紫外線カット

もともと、目には紫外線を防ぐ力が備わっていますので、通勤時間など日常生活で短い時間、紫外線を浴びることは、目にとって問題はないと考えられております。

しかし、紫外線に長時間あたると、次のようなリスクがあります。

・角膜炎(かくまくえん) 目の痛み、場合により失明。

・白内障 視野がぼやける。

・黄斑変性(おうはんへんせい) 視界がゆがんだり目が見えなくなったりする。

これらの病態を起こすのを防ぐために、スポーツ時や登山や海水浴などアウトドアでのレジャー、畑仕事など、強い紫外線の中で過ごすときには、サングラスを着用することがすすめられております。

紫外線をカットするサングラス

色が濃いレンズが紫外線をカットできると思われている方はいらっしゃいませんか?

色と紫外線カットの性能は関係がありません。

紫外線カットのサングラスには、「紫外線透過率」あるいは「紫外線カット率」と表示されています。

紫外線透過率

紫外線をどの程度通すかが数値で示されています。低いほどレンズの性能が優れているということになります。

紫外線カット率

紫外線透過率の反対で、紫外線をどれくらいカットできるかを示す値になります。こちらは高いほどレンズの性能が優れていることになります。

例えば、「紫外線透過率1.0%以下」と「紫外線カット率99%以上」は同じ紫外線透過率のレンズということになります。つまり、紫外線を通すのは1%以下で、カットするのは99%以上となります。

しばらくサングラスをかけてみて

色の濃さなどは、車の運転に支障をきたしたりするので、車の運転時に使用するかたはそのことを考慮する必要があります。また、サングラスをかけると逆に目が疲れたり、肩こりが始まる方もいらっしゃいますので注意してください。これは感覚トリックという現象が悪い方に働いたときです。

色の濃いサングラスをかけるときは、必ず「紫外線カット」のレンズを

目は、暗いところでは瞳孔(どうこう。目の中心にある、光を通す領域)が大きくなり、より多くの光が瞳孔から入ってきます。色の濃いレンズをかけると、瞳孔は大きくなりますのでその分紫外線が多く目の中に入ってきます。

色の濃いレンズで紫外線カットされてなければサングラスをかけない方が目には優しいということになります。

ファッション目的や顔面の火傷や外傷などがありそれを隠す目的や、感覚トリックを利用して、緊張型頭痛や眼瞼痙攣(がんけんけいれん)を軽快させる目的で、紫外線カットの低い、色の濃いメガネをかけているときは、長い時間、紫外線のもとで作業をしないように心がけてください。

体は日光などから紫外線を浴びることによってビタミンDを活性化させる働きがあり、免疫力の向上や骨粗鬆症の予防や治療に役立つといわれております。

しかし、目においては現在のところ紫外線が良い影響をもたらす報告はないようです。

片頭痛の発作予防や目の保護のためにも、サングラスを役立ててください。

【参考文献】Noseda R et al.  Migraine photophobia originating in cone-driven retinal pathways. Brain 2016;139:1971-86.