もくじ

頭痛患者さんは毎日のウオーキングを

正しい姿勢で歩く

歩行というのは人間の動作の原点ともいってよいと思います。

動物は四本脚で移動するわけですが人は違います。

歩くということで足の裏から大地からの刺激を受ける。

一方、両手は空間に置くことで歩行以外の日常生活動作をするために手指の機能が発達してきたのがヒト。

そこから高い知能も誕生したのではないかと考えられてます。

わたしが一昔していた人の触覚の研究!

手の指を触られたときと足の指では感じかたが違う!

あたりまえの感じがしますが、これを客観的に脳磁図計という機械を使用して証明したりしてました。

空間にある手は物を触る瞬間よりも離れる瞬間のほうが反応する、

常に大地を踏みしめている足は大地に接する瞬間のほうが大地から離れる瞬間よりも脳は反応する。

このような大脳への微妙な反応を体感として伝えるのが歩くという動作。

【参考文献】

Somatosensory mechanical response and digit somatotopy within cortical areas of the postcentral gyrus in humans: an MEG study.

Inoue K, Nakanishi K, Hadoush H, Kurumadani H, Hashizume A, Sunagawa T, Ochi M. Hum Brain Mapp. 2013 Jul;34(7):1559-67.

歩くという動作をすることがいかに素晴らしいことか!

毎日のウオーキングが日課になっているかたには、その素晴らしさが快感として脳に記憶されています。

足腰は強くなる、生活習慣病からはとおざかる、認知症の予防にもなる、そして日々のストレスから解放

明日の未来を夢見ることもできる。

片頭痛も、緊張型頭痛も、肩こりもだんだん無縁のからだになっていく。

それが歩くということかと。

 

話が明後日にいきそうですが、ウオーキングをするということは直接的にも関節的にも大脳皮質にはいいことなんです。

それはさておき

アウストラロピテクスからクロマニョン人や北京原人の姿勢を見てください!

進化するに従い頭部が持ち上げられ脊椎はS字型を描くように撓ってきます。

これにより日常生活で頭部を前屈したりする姿勢も楽にできるようになったのです。

現代のわれわれの生活で頚部を前屈する動作は避けられないようです。

でも猫背になればなるほど頸椎に頭部全体の5kg位の重石が負担をかけるんです。

最近はメタボリック症候群の予防ばかりでなく認知症の予防にウオーキングを日本中で勧めております。

頭痛や肩こりをなくすためにも正しい姿勢でウオーキングする習慣が大切だと思います。

日常生活のなかで頚部は前屈していたり左右に回旋してみたり無理な姿勢をとることが多くなっています。

大脳皮質にそれらの無理な姿勢が正しい姿勢だと錯覚させないようにしなければなりません。

無理な姿勢が正しい姿勢だと勘違いするのは筋肉が不自然に部分的に収縮することで大脳皮質に感覚トリックが働くと考えています。

脳が誤作動を起こさないためにも肩の力を抜いて正しい姿勢で毎日ウオーキングをすることは有効だと考えます。

まとめ

ひとは二本足歩行で進化した?

ただしい姿勢が肩こりや頭痛をなくす

歩くことは、いろんなことによい