寒い朝です。気温が急に下がる時や、体が疲れたときなどは風邪やインフルエンザにかかりやすいと言われております。

風邪になった患者さんで病院やクリニックを訪ねる方がおります。目的はインフルエンザなど他人に移してします危険性がないか、本当に風邪でよいのか?という患者さんと、少しでも現在の症状を楽にしたい。あるいは風邪がひどくなる前に病院で特効薬をもらっておこう。という患者さんに分かれます。インフルエンザに対しては抗インフルエンザ薬が開発されておりますが、原因ウイルスが千差万別(せんさばんべつ)である風邪に対しては抗ウイルス薬といわれる西洋薬はありません。西洋薬とあえていいましたのは、漢方薬ならば抗ウイルス作用があるからです。近代医学の発展における西洋薬に抗ウイルス作用がなく、西暦200年頃に作られた漢方薬に抗ウイルス作用があるってどういうことなんでしょう。

「風邪による咳に効く薬はない」と米国の学会では見解を示しております。

以前より、西洋薬は風邪の症状である、発熱、頭痛、関節痛、鼻水、咳、咽頭痛などに対する症状を和らげる効果があるのみで、風邪の自然経過を短くしたり軽くする効果、つまりウイルスをやっつける効果はないといわれておりました。今回は、その対症療法(たいしょうりょうほう)である咳症状に対する治療薬はないというデータです。これには市販薬から処方箋薬(病院でもらうお薬)から「チキンスープ」といった民間療法まで、あらゆる治療法について調査しております。その結果、効果を裏付ける質の高いエビデンスがある治療法はひとつもなかったとまとめております。

つまり、「かぜによる咳をおさえるために市販の咳止めや風邪薬を飲むことはお勧めできない。」との見解です。

咳にたいする様々な治療法として、抗ヒスタミン薬や鎮痛薬、鼻粘膜の充血を和らげる成分が含まれるいわゆる市販の総合感冒薬は残念ながら、咳を抑えることはできないとのことです。

米国における市販薬の総合感冒薬の売り上げ

2015年、米国における市販の風邪薬や咳止め薬、抗アレルギー薬の販売額は95億ドル(約1兆700億円)を超えていたといわれております。

【参考文献】
Malesker MA et al. Pharmacologic and Nonpharmacologic Treatment for Acute Cough Associated With the Common Cold: CHEST Expert Panel Report.Chest. 2017 Nov;152(5):1021-1037.

昨夜は平成30年1月2日、スーパームーンを拝ませていただきました。