こんにちは

いのうえ内科脳神経クリニックの井上です。

わたしが散歩するコースの桜はまだまだつぼみですが、縮景園では桜が咲き始めたとのこと。

今の日本の桜の9割がソメイヨシノ。

つまり開花して散るまではわずか10日間とのこと。

今週から来週にかけてが花見日よりになると思われます。

*広島市の日本庭園・縮景園では2019年3月22日から「夜桜ライトアップ」がスタートしてます。

普段は17時で閉園してますが、この期間中は夜の21時まで夜間開園されております(入園は20時30分まで)。

なぜ風疹が問題に?

わたしが1990年代に米国で臨床研究をしていたころ

米国では日本、日本人は結核感染のリスク国であり日本人を診察したら、結核感染を考える。

そんな時代でした。

いまは

日本、日本人は風疹感染のリスクが高く風疹を考える。

そんな時代です。

風疹は咳や喀痰から感染するウイルス感染としては比較的潜伏期間が長い。

だいたい二週間(4日から21日間)

発熱、発疹、リンパ節腫脹が主な症状。

多くの罹患者にとってたいしたことない感染症。

でも

妊婦さんが罹患すると

先天性風疹症候群

先天性風疹症候群を発症!

胎児の器官形成期は12週

妊娠10週までに妊婦が風疹ウイルスに初感染すると、

なんと

90%の胎児に影響を及ぼすんです。

典型的な三大症状は、

•心奇形

•難聴

•白内障

先天性風疹症候群

胎内死亡

流産

心奇形(動脈管開存症、肺動脈弁狭窄症が多い)

眼異常

白内障

緑内障

網膜症(脈絡網膜炎)

小眼球症

聴力障害(感音性難聴)

脳性麻痺

髄膜脳炎

低出生体重児

インスリン依存性糖尿病

11 – 16週までの感染では10 – 20%に発生するようです。

器官形成期をすぎた妊娠20週以降の感染では、その発生はまず懸念されません。

たから

いま各自治体では

妊娠されるかたがいる家庭の男性にも

積極的

風疹抗体の測定

風疹ワクチンの接種をすすめてます。

でもこれだけでは十分でない。

十分でない理由

2018年(平成30年)8月には、2017年(平成29年)の感染者数を超えました。

2018年9月時点で2012-2013年に次ぐ362人の累積患者数が報告。

国立感染症研究所感染症疫学センターは緊急情報を発表し、男性が罹患する風疹流行の注意を呼びかけてます。

2018年10月22日、風疹の年間感染者数は1,289人

アメリカ疾病予防管理センターは、日本の風疹警戒レベルを3段階中の2番目である「勧告」に引き上げました。

つまりアメリカ合衆国は妊娠中の女性に対して、風疹の予防接種を受けてない人は、感染の拡大が収まるまで、日本への渡航をやめるよう勧告まで出してるんです。

そんなわけでわが国は

自治体によっては男性(昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの方)の風疹抗体価の測定、予防接種を無料で行えるようにしてます。

広島市では4月中旬から対象者に接種クーポンを送るようにされてます。